高速道路を運転していると肩や背中が緊張してハンドルを握っているのも辛くなるときがありませんか?
実はそれは筋肉が疲れているよりも脳の疲労が原因というのが最近の研究ではわかってきました。速いスピードで運転している高速道路だけに疲れによる運転操作ミスで事故を起こしてしまうケースもあります。今回は高速道路中の「疲労」の本当に怖い理由や疲れを軽くするコツをご紹介します。
サクッと見たいあなたへの目次
高速道路での悲惨な事故は行きよりも帰りに多い!
高速道路での事故は「行き」よりも「帰り」のほうが多いのは知っていますか?
なぜ帰りのほうが事故が多いのか?
気がつく人はすぐ思い浮かぶかもしれませんがその原因は「疲れ」から来るものです。
最近の疲労科学の研究結果では「疲れ」は筋肉の疲労よりも脳の自律神経が疲れることで引き起こされるというのがわかってきています。
脳が疲れる?????
あまりピンとこないかもしれませんが脳は筋肉に指令を出す重要な存在であり、しかも自律神経というのは僕たちが意識しなくても脈拍や体温・呼吸などをコントロールしてくれているんです。
おまけに高速道路では速いスピードで目から入ってくる周囲の状況を細かく認識・処理しているのも脳というわけです。
ハンドルを握っている腕よりもブレーキやアクセルを踏む足よりも首を支えている首よりも脳はフル稼働で働いているわけです。
だから自覚しにくい疲れはどんどんと溜まっていくわけです。
当然、高速道路を運転して行く時よりも帰りのほうが疲れが溜まっています。
疲れが溜まりに溜まってしまうと脳は疲れを軽くするためにある状態になろうとします。
その状態になると高速道路での運転がさらに危険なものになってしまう可能性が高くなってしまうんです。
高速道路運転中で疲れが本当に怖い理由!
疲れが溜まってくると運転中に見えているつもりでもすぐ近くに車や歩行者・自転車などがいてヒヤッとした経験はないですか?
たまたま見落としていてだけかもしれませんが実は脳は疲れてくると目から入ってくる情報を意図的に遮断するようになっているんです。
つまり視野を狭くするということです。
運転中に視野が狭くなるとどうなりますか?
周囲の危険を察知する瞬間も送れるどころか最悪は事故になりますよね?
しかも一般道路よりもはるかに速いスピードで走っている高速道路で視野が狭くなるとどうなりますか?
はっきり言って事故を起こしたなら即死です。
しかも相手を巻き添えにする可能性もでてきます。
おまけにあおり運転などをされた日にはさらに気持ちの余裕も無くなります。
たかが疲れと思わずに高速道路だけでなく車を運転するときには無理をせずに乗ることが本当に重要になります。
栄養ドリンクやエナジードリンクでは疲労は回復しない!
高速道路だけでなく運転するときに1杯飲めばスカッと疲れが吹き飛んでしまいそうなイメージの栄養ドリンクやエナジードリンクのほとんどは実は疲労回復に効果があるという科学的根拠が証明されているものはひとつもありません。
それどころか栄養ドリンクやエナジードリンクに含まれている微量のアルコールやカフェインの効果で疲労が軽くなったような気分になるだけ。
いいですか?
気分が軽くなるだけです。
もっとわかりやすく言うと本当は体や脳が疲れていると感じているのに微量のアルコールやカフェインでごまかしているだけなんです。
脳の疲れをエナジードリンクでごまかしても先程言った脳が疲れたときに視野を狭くする働きを抑えることもできません。
それどころか本当は疲れていて脳がこれ以働くのは無理だと言っているのを気合や根性やエナジードリンクで乗り切ろうとすることで余計に疲れが溜まり続けます。
そして一番怖いのは自分自身が自覚ができない「隠れ疲労」になること。
高速バスや長距離ドライバーの事故がニュースで報道されていますが会社がスタッフを過重労働させているのも原因ですが実は本人も疲れを自覚できないぐらいに隠れ疲労が溜まっている場合もあるんですよ。
疲れよりも本当に怖い隠れ疲労
隠れ疲労とは本人が自覚できない疲れになります。
もちろん自覚がないので対処が送れれば過労死なんてことも十分にありえます。
疲れが溜まる原因として一番に考えれるのは「睡眠時間」が充分でないのと「睡眠の質」が低いことも考えられます。
疲れているのに脳が覚醒していてまったく寝れないという場合もあるでしょう。
そもそも寝れないという原因は会社がブラック過ぎて寝る時間が少ない場合夜更かしをするクセがある場合睡眠の質を悪くする習慣が身についている場合などが考えられます。
ちなみに躁うつ病の患者になると疲れているのにも関わらず脳が活発になる脳の過活動により何日も寝ることができなくなる場合があります。
疲労を自覚できずに睡眠を何日もとれないでいるとやがて「突然死(過労死)」になります。
日本は世界でも2番目に睡眠時間が少ない民族です。
ちなみに1番は韓国ですが。
睡眠時間を多く取りながら質もあげるというのが理想的ですが現実はなかなかうまくはいきません。
だからこそ普段から疲れが溜まっているかもしれないと思って高速道路を運転する時にはさらに注意して疲れをなるべく少なく溜めないような運転スケジュールを組む必要があります。
高速道路での運転による疲れを軽くするコツ
高速道路での運転は慣れていても休憩をこまめにとることが勧めらています。
とくに初心者ドライバーだと慣れていない高速道路を運転するのは緊張するうえに疲れが余計に溜まってしまいますよね。
ちなみに体が緊張するのは自律神経の交感神経が優位になって気合を入れてこれから活動するずという状態になりそのせいで筋肉が緊張するわけです。
緊張した状態が続けば血流も悪くなり肩こりや背中・首のこりとなるわけです。
他にも目からは様々な情報が猛スピードで入ってくるので脳はフル稼働して交感神経がバリバリ優位になります。
というわけで難しい話はここまでで実際に高速道路運転中の疲れや緊張を軽くするコツをご紹介します。
とても簡単です。
ポイント1 長くても1時間30分おきに休憩をとる!
まずは運転し続けるのは体にとても最悪な状況なので必ず長くても1時間30分おきには休憩をとるようにしましょう。
人間は2時間もひとつのことに集中できる仕組みになっていません。
だからこそ学校の講義やスポーツの試合でも長くても90分間の1時間30分しか続けてしないですよね。
何かひとつのことに何時間も集中するのはものすごく自律神経を疲れさせる原因になります。
1時間おきに15分休憩するのと3時間おきに45分まとめ休憩するのは一見同じように思えますがこまめに1時間おきに休憩をとるほうが疲労が少ないというのが疲労の研究で明らかになっています。
なので1時間〜1時間30分ごとにSAで休憩をとるようにしましょうね。
ポイント2 休憩中に仮眠をする!
そして休憩中にはできるだけ「仮眠」をとるようにしましょう。
5分でも目を閉じて目から入ってくる情報を遮断することで自律神経を休めてあげることができます。
自律神経を休めることで筋肉の緊張も和らげることができます。
理想的なのは15分〜20分ほどの仮眠です。
30分以上寝ると体がダルくなり夜寝るときに寝付きが悪くなります。
15分ぐらいだとまだまだ寝たり無いな〜っと思ってしまう時間ですがちょうどそのぐらいで起きるのが疲れを軽くしながら気分をスッキリさせることができます。
ちなみに疲れは睡眠でした回復させることができません。
仮眠をうまく取り入れてみましょう。
ポイント3 自分の視力に合ったメガネ・コンタクトレンズを使う!
そしてこれも当たり前ですがメガネやコンタクトレンズを使っているのであれば自分の視力に合った度数を選びましょう。
自律神経は目から入ってくる情報によって疲れてしまいます。
その情報を取り入れる目の度数が合っていないと何倍も疲労を溜めることになりますよ。
ポイント4 疲れ回復効果が期待できる成分を摂る!
疲れを少しでも回復させるためにも疲労に対して効果が期待できる成分を摂るのもおすすめ。
実際に産官学が連携して行った「抗疲労プロジェクト」で疲労回復に対して効果が認められたのは「クエン酸」「リンゴポリフェノール」「コエンザイムQ10」「イミダペプチド」です。
この中でも疲労に対して回復効果が認められたのが「イミダペプチド」です。
イミダペプチドは鳥の胸肉に多く含まれ普段から食事に取り入れることで疲労回復効果が期待できます。
100gの鳥の胸肉を食べることでイミダペプチドの理想的な摂取量200mgをとることができますよ。
ちなみにアマゾンでもサプリやドリンクで「イミダペプチド」は手に入れることができます。
高速道路の運転の注意点 まとめ
高速道路は速く目的地にいく道路としては最適ですが一歩間違うと大事故になる可能性を秘めています。
人間の脳は疲れてくると視野を狭くして情報を遮断し脳の疲労を少しでも軽くしようとします。
そんな視野の狭くなった状態で高速道路を運転し続けるのは危険そのものです。
単なる疲れなどと思わずに面倒くさくてもこまめに休憩をとるようにしましょう。