ホンダから登場した軽貨物車のN-VANですが、仕事使い以外にもアウトドアやレジャーでも大活躍してくれる軽四として大人気になっています。
地味な印象がどうしてもつきまとう商用車としての軽四をうまくアレンジしてタイプやグレードも日常使いでも違和感なく使うことができる外観デザインやパッケージングにしているのがとても魅力的な一台です。
見た目だけでなく、維持費を安くおさえることができるので軽キャンパーの大本命として大注目です!
サクッと見たいあなたへの目次
新型N-VANはホンダが出した軽キャンパーの大本命!
N-VANは商用の貨物を運ぶだけでなく、床が平らなフルフラットになる作りになっており、これがアウトドアやレジャーで荷物や車中泊の道具を入れるときにフルに車内スペースを活用できることから人気の理由のひとつになっています。
そのため、N-VANの受注がホンダの予想を遥かに超えるほどの人気ぶりで発表からわずか1ヶ月のあいだに14000台もの受注がありました。
ホンダは月に3000台を目標にしていたので、その目標値を4倍以上も遙かに超える人気ぶりにホンダもビックリしたことでしょう。
車中泊に最適!広々フルフラットシート
助手席を倒して後部座席もフルフラットにすれば2635mmにもなるスペースにできるので背の高い人でも寝ることができそうです。
おまけに助手席側が柱の無いピラーレス仕様になっているので、乗り降りも本当にラクラクになっています。
体の大きな人には乗り降りするときには助手席と後部スライドドアの間の柱が邪魔になることもありますがN-VANではその心配もありません。
荷室の高さもハイルーフ仕様のタイプ(G・L・+STYLE FUN)で1365mmも確保されているのでゆとりがある室内になります。
車内アクセサリーを付ければさらに使い勝手があがって収納力を発揮してくれるようになります。
個人的にはリアゲートを開けたまま過ごせる「テールゲートメッシュ」がイイですね!
外からの視線を隠せるプライバシーシェードも車中泊には必須です!
N-VANは軽貨物4ナンバーだから維持費も安い!
N-VANの魅力はフルフラットにできる軽キャンパーとしての素質だけでなく、車を維持していくうえで必ず必要となってくる自動車税が乗用車の軽四の半額以下になります。
軽四5ナンバー/年間10800円
軽貨物車4ナンバー/年間5000円
そのかわりに軽四の5ナンバーは新型で買った場合、最初は3年目に車検がきますが軽貨物4ナンバーは初回は2年目でその後は2年ごとの車検になります。
軽貨物4ナンバーの車検費用(法定費用)
- 自賠責保険料(24ヶ月)/25070円
- 自動車重量税/5200円
- 申請手数料/1400円(持ち込みの場合)
- 合計/31670円
軽四5ナンバーの場合には自動車重量税が6600円(新車登録時から13年を経過してない場合)なのでこちらも少しお得になっています。
N-VANのエコカー減税情報
エコカー減税に関しては、下記の4グレードが取得税・重量税が免税、軽自動車税減税(登録翌年度適用)が25%軽減になります。
- +STYLE FUN・Honda SENSING(FF・CVT)
- +STYLE COOL・Honda SENSING(FF・CVT)
- G・Honda SENSING(FF・CVT)
- L・Honda SENSING(FF・CVT)
ターボ車はFFで取得税が80%軽減・重量税が75%軽減・軽自動車税減税(登録翌年度適用)が25%軽減となります。
NA(自然吸気)とターボの4WDグレードは取得税が40%軽減・重量税が25%軽減・軽自動車税減税(登録翌年度適用)が軽減なしとなります。
そして6MTのマニュアル車にはエコカー減税が適用されないので購入するときには注意が必要です。
N-VANのグレード価格情報
タイプは「ノーマルの商用車的なベーシックデザイン」と「+STYLE」という仕事だけでなくレジャーにも乗っていけて楽しめるデザインが特徴的なモデルの2タイプに大きく別れます。
そしてグレードは駆動別にFFと4WD、エンジンタイプ別にNAとターボに分かれています。
G・N-VAN Honda SENSING
- FF・CVT/126万7920円
(取得税・重量税が免税) - FF・6MT/126万7920円
- 4WD・CVT/137万7000円
(取得税40%軽減・重量税25%軽減) - 4WD・6MT/137万7000円
L・N-VAN Honda SENSING
- FF・CVT/134万1360円
(取得税・重量税が免税) - FF・6MT/134万1360円
- 4WD・CVT/145万0440円
(取得税40%軽減・重量税25%軽減) - 4WD・6MT/145万0440円
+STYLE FUN Honda SENSING
- FF・CVT/156万0600円
- FF・6MT/156万0600円
- 4WD・CVT/169万1280円
- 4WD・6MT/169万1280円
+STYLE FUN ターボ Honda SENSING
- FF・CVT/166万8600円
(取得税80%軽減・重量税75%軽減) - 4WD・CVT/179万9280円
(取得税40%軽減・重量税25%軽減)
+STYLE COOL Honda SENSING
- FF・CVT/156万0600円
- FF・6MT/156万0600円
- 4WD・CVT/169万1280円
- 4WD・6MT/169万1280円
+STYLE COOL ターボ Honda SENSING
- FF・CVT/166万8600円
(取得税80%軽減・重量税75%軽減) - 4WD・CVT/179万9280円
(取得税40%軽減・重量税25%軽減)
N-VANの実燃費
カタログ燃費はJC08モードでNAで23.8km/L、ターボ車で23.6km/Lとそこそこの燃費になっていますが、実燃費はどのくらいでしょうか。
街乗りメイン/10〜16km/L前後
郊外メイン・高速道路/19km/L前後
燃費においては、他の軽自動車にくらべると悪いという感じです。
燃費が伸びると思う高速道路では100km近くで走り続けることで燃費が悪化するという口コミもありました。
あくまで荷物を運ぶのが得意な車で、走ることにおいては不得意のようです。
車中泊カーN-VANの競合車
軽キャンパーやコンパクトカーのライバルとしては、次のような車種が考えられます。
どれもフルフラットになり、車中泊をするにはもってこいの車たちです。
ダイハツ・ウェイク
ウェイクはインパクトのあるカラーリングと軽四の中でもトップクラスの頭上スペースを誇ります。
広さだけでなくフルフラットになる床面や自転車が乗せられるロングラゲージモードなど機能性も抜群です。
見た目もおしゃれでポップなカラーリングに設定されているのでアウトドアに出かけたくなる雰囲気が満載です。
- 全長/3395mm
- 全幅/1475mm
- 全高/1835mm
- ホイールベース/2455mm
- 室内長/2215mm
- 室内高/2215mm
- 燃費/23.2〜25.4km/L
燃費も同じくらいのレベルです。
床面のフルフラット機能に関しては、N-VANのほうが完全にフラットになるので使いやすそうです。
スズキ エヴリィバン・ワゴン
スズキ エヴリィバン・ワゴンは車中泊だけでなく軽キャンパーのカスタムにおいてベース車になるのが多い車でN-VANのライバルの本命といったところです。
自転車を2台積むことができる荷室は軽キャブの中でもトップクラスのスペースになり、床面もフルフラットになることからキャンピング仕様にすることにも最適な車になっています。
誤発進抑制機能やレーダーブレーキサポートも付いているのも選ばれる理由です。
- 全長/3395mm
- 全幅/1475mm
- 全高/1800-1910mm
- 荷室長/1910mm
- 荷室幅/1385mm
- 荷室高/1240mm
- 燃費/13.8~20.2km/L
フリード スパイク
フリードスパイクは新車では買うことができませんが、リアシートを倒すことで2015mmという長さのフルフラットなスペースを生み出すことができます。
そのため、家族用の車として活躍するだけでなく車中泊用としても人気がある車種になります。
- 全長/4210mm
- 全幅/1695mm
- 全高/1715mm
- 荷室長/2025mm
- 荷室高/1265mm
- 燃費/16.0〜16.6km/L
ホンダ フリードプラス
フリードプラスは荷室は荷物を積むことをメインに設計された車種でフリードが6人乗りが設定されているのに対し、フリードプラスは5人乗りになります。
その分シートアレンジによりフルフラットな空間にすることができ、アウトドアで活躍できるようになっています。
実際の口コミでは以下のような意見があります
- フラットにしたときに段差がある。段差解決の対策をする必要がある。
- フロントシートの背もたれを一番前まで倒し、フリードスパイク(約201.5cm)より短い190cmまで広くならない。
- 荷室の天井が低いので、高さが欲しいならフリードスパイクのほうが頭上空間にゆとりがある。
- フリードスパイクのようにフロントシートのフラットシート部分に隙間ができない。
- 床下収納の高さがあるので、大きいものでも収納できる。
- クルーズコントロールで高速での走りがラク!
- ホンダセンシングがあるので安心感がある。
- マットや布団を敷いた状態のままでも、リアゲートをあげれば床下の荷物をとることができる。
N-VANよりも人を乗せる機会が多い人にはフリードスパイクやフリードプラスのほうがおすすめといえますね。
N-VANはバイク乗りにもおすすめ!
軽キャンパーとしてだけでなく、トランポとしても人気があります。
長くフルフラットになるシートアレンジのメリットがライダーの人にも好かれるポイントとなっています。
N-VANの安全性能
シートアレンジのメリットだけでなく、ホンダセンシングを搭載するだけあって予防安全装備も充実しています。
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- レーン逸脱抑制機能
- アダプティブクルーズコントロール
- 車線維持支援システム
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
安全性能が高いぶん、商用軽としては価格が高めのなっているのでしょう。
N-VAN まとめ
軽貨物車としては高い値段ですが、軽キャンパー用の乗用車として見れば値段はそこそこ安めの価格にも思えるN-VAN。
ベースがN-BOXということもあり、商用車というよりは軽乗用車に近い味付けのキャラクターになっています。
商用車よりも上質な感じがありカジュアルに使えるので仕事だけでなくアウトドアに使える超便利な軽四が欲しいなら最適なのがN-VANです。